「夫に依存」する気なし
Yさんは、まさしくマイルドヤンキーの特徴に当てはまる女子なのですが、仕事観は「男女平等」です。稼げる方が稼ぎ、子供を産んでも仕事は辞めない。専業主婦になって、夫に依存しようとは思っていないのです。
「旦那の収入じゃ、生活していけないし。ていうか、ウチがずっと家にいるなんて、ありえなくない?暇じゃん」(Y子さん)。彼女には好きなアーティストがおり、そのライブへ出かける費用を工面するためにも、働くのは当然だといいます。自分の分は、自分で稼ぐ。来年には家を買う予定とのことで、貯金もしています。私と同い年(28歳)で、すでに一戸建てを買うのか!と、驚いたものの、20代で家を買うのは、地方のマイルドヤンキーにとって、ありふれたことだそうです。土地の価格が安いので、共働きなら十分、ローンを組めます。どちらかの両親が、郊外の土地を用意してくれる場合もあります。
よく、「都会で働く独身女子向け」のネットニュースなどを見ていると、「ハイクラスな男性と結婚する方法」とか、「男子を手玉に取る小悪魔テク」などのコラムを見かけます。しかしながら、早くに結婚して子供を産み、地元で堅実に生活するマイルドヤンキー女子を見ていると、「高収入の男性と結婚して、都会で華やかに暮らしたい!」という女子たちの欲望が、ちょっと浮ついたものに見えてくるのでした。何が幸せかは、人それぞれなのですけれどね。(北条かや)