そろそろ忘年会シーズンがやって来る。職場の宴会で幹事を任されるという若手のビジネスパーソンも多いのではないだろうか。
「腕の見せどころ」と気合を入れてオシャレなお店をリサーチしている人もいるかもしれないが、気をつけてほしい。「職場の宴会でフレンチやイタリアンなんてありえない!」と思っている社員があなたの身近にもいるかもしれないのだ。
年配の社員は「油っこくて嫌」「日本酒がないと...」
2014年10月18日、Q&Aサイト「発言小町」に「職場の宴会でフレンチ、イタリアンってどうなの?」という質問が投稿された。
質問者が勤務する課の宴会では若手社員2人が持ち回りで幹事を務めているが、前年の忘年会がイタリアンレストラン、4月の歓迎会はフレンチレストランだった。
課には年配の社員が多く「洋食は油っこくて嫌だ」「日本酒がない」「〆は飯か麺(パスタを除く)がいい」と嘆く人もいて、質問者もそれを幹事に伝えた。
しかし「幹事はある程度自分たちの好みで店を選ばせてもらえないと、仕事が多いばかりで滅私奉公じゃないですか」「それを言うなら年配の人が多めに会費を出してくださいよ」などと言い返されてしまい、「私が若い頃はそうじゃなかったのに...。時代の流れでしょうがないんでしょうか」と若手への愚痴で締められている。
これに対する回答は「ならばトピ主様が幹事をなされば良いことです」「そんなにイヤなら、爺自ら店を選ぶか指定すればいいのに」「年配の人は『金は出さないが口は出す』なんです?最低ですね~」など、なかなか辛らつなものが多く寄せられてしまっている。
「最大公約数の料理が出るお店をセレクト」すべし
前出のトピックでは幹事を担当した若手社員に味方する声が多かったが、実際「職場の宴会でフレンチやイタリアンは...」と思っている人は、年齢に関係なく少なからずいるようだ。
ツイッターでは、「代官山でフレンチってなに!普通は飲み会で駅前の居酒屋じゃないの?なんかセレブで困るよ着るものがない!」「銀座のイタリアンなんて自分には合わないなぁ...。飲み放題なのが救いか!」「宴会=居酒屋のわたしにしてみたら、どのタイミングで飲んだらいいかわかんなかった」など、そういった店になじみのないビジネスパーソンからの嘆きの声がちょくちょく上がっているのが見受けられる。
All Aboutの知識・経験シェアサイト「Good Answers」では、「会社の忘年会でお店を選ぶときのコツ」として、「最大公約数の料理が出るお店をセレクト」すべき、と書いているユーザーがいる。
「幹事が張り切り過ぎて普段余り馴染みのない料理を出すお店や、好き嫌いが激しくインパクトが強い料理ばかりのコースを出すお店を選んでしまうと、上司世代の箸が進まない可能性も」あるとして、「エスニックや内臓料理がメインの店舗はなるべく避けて、和食と洋食がバランス良く配分され、様々な世代が楽しく料理を口にできるコースを出すお店を選んだ方がベター」とアドバイスしている。
「幹事やらされてるんだから店ぐらい好きにさせてよ」と意地を張るのではなく、職場の人々の意見をなるべく汲み取ることも、円滑な宴会の進行には重要そうだ。(MM)