「不出来な管理職」は社長の鏡である

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「ほめる・叱る」の重要性

   もうひとつ、地域のレストランチェーン店を経営するTさんからの質問。

「商売柄、若い女性スタッフが多いので、忙しくない時などにどうも店内の雰囲気が乱れがちのようです。店長に言わせると、なれ合い、友達感覚などで職場規律がうまくない感じでして、私の知り合いのお客さまからも、食べ物はおいしいのにスタッフ教育が少々残念などと言われる始末です。厳しくし過ぎて辞められても困るし、いいわいいわじゃ今のままですから、スタッフ教育をどうしたものかと・・・」

   Gさんの答えは、

「それはスタッフ教育の問題と言うよりも、管理の仕組みと管理者教育の問題でしょうね。管理のポイントは3点。ルール化、朝会の実施、信賞必罰の徹底です。本社指定のルールは毎日の朝会でしつこいくらいに徹底する。そして、よくできた者はほめ、ルール違反者には厳しく接する。大切なことは、違反を叱れない管理者が御社のような「ぬるま湯職場」をつくるということ。スタッフ教育の前に、信賞必罰が徹底できる管理者教育ですね。その前に社長自身がほめる、叱るができなくては話になりませんよ」

   Tさんは、この話を聞いてうなずきながらも少しバツの悪そうな顔をして、黙ってしまいました。ほめる、叱るがちゃんとできない経営者は意外に多いのです。管理者に不平不満を感じる経営者は多いですが、その不平不満の原因が実は経営者自身にあるということもよくある話です。「管理者は社長の鏡である」ということをお忘れなく。

   自称女性労働力活性化コンサルタントGさんの、キャバクラ店長経験が教える女性が活躍する職場づくりのコツ。ぜひ参考にしてみてください。(大関暁夫)

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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