就活のスーツは黒が定番になっている。そして、就活生は、「黒でなければだめでしょうか?」と、びくびくしていると聞く。
就活のスーツは何色にすべきか、これに答えを出しておこう。
黒?「お前はリムジンの運転手か?」
アメリカの金融系の就職掲示板をみると、同じような質問が出ている。
「黒いスーツで面接に行こうと思うが?」
まわりのアドバイスは、
「やめておけ」
「ノーノー」
「お前はリムジンの運転手か?」
「黒は葬式か、夜のパーティー用だよ。ビジネスでは着用しない」
「韓流スターがよく着ているね。ステージ衣装だよ」
というものだ。
黒というのは、葬式や、カクテル・パーティーのためのもので、次に(映画マトリックスの)エージェント・スミスや、MIBの連中、YAKUZAが着て、最近は韓流スターの衣装になっている。
もともと、そういうタイプの服だという認識だ。日本においても、服装の常識をお持ちのビジネスパーソンであれば、ビジネスの場において黒いスーツを着て行くことはないように思える。
そもそも、ビジネスにおいて最も保守的な色は黒ではない。黒はフォーマルな色だから保守的だろうと思いがちだが、上記のように、黒は派手な場面で着るものだ。
もっとも保守的なスーツの色は、無地の、紺もしくはチャコールグレー(濃いグレー)である。
これに無地のネクタイを締めて、飾り気のない靴を履けば、どのようなお堅い場所にいっても正しい服として認識される。NYやロンドンでお堅い金融業の面接を受けるときにはみな、こういう恰好をしていく。
大統領や、イギリスの王族の画像を検索して見て欲しい。彼らは、紺かチャコールグレーを着用している。黒のものはタキシードであり、晩餐会に出るときに着用するものだ。