朱に交われば赤くなる
この動物病院では、一貫して「自分で考えて行動する」ということと「相手を気遣う」ということを伝え続けてきました。それが組織に根付いてきて組織風土となり、新しい人が入ってきたら先輩がそれを教えるようになってきています。
今年は4月から新人が3人入るということだったので、2月から3月にかけて新人が入ってきたらどのように教育するかということをみんなで考えました。
そしてこの病院で働くにはこういう心構えを持ち、行動しなければならないという具体的なことまで考え、それを入社時に伝えるようにしたのです。
入社してから3か月くらいまでは、いろいろ混乱して大変だったようですが、半年経って少し落ち着いてきたようです。
「朱に交われば赤くなる」ということわざがあるように、入社してきた社員が良くなるか悪くなるかは組織風土次第です。組織風土を作っていくために次の3つを並行して進めていきました。
1:働く上での意識の醸成 (気づき)
2:自分で考えて行動することの意識付け (自立)
3:チームで仕事をすることの意識付け (協調性)
「この病院で働くにあたって、どのようなことを意識しなければならないか」
ということをみんなで考えていきました。いわゆる行動指針ですが、スタッフで作り、 「自立とはどういうことか」をみんなで考えて仕事で実践するようにしました。
上記のことは当たり前のことだと思いますが、なかなか取り組むのは大変です。
社員からも「こんなことやって意味あるの?」という風な不満も出てくることもあり、 なかなか思ったとおりに進まないこともあります。
すぐに変わるわけでもないので途中で止めてしまうことが多いのですが、地道に同じことを何度も言い続けて、社員に伝えて実践させていくことが大事です。