関東を中心に、携帯電話ショップ「もしもしモンキー」を運営する「もしもん株式会社」が、社名を「8文字」から「137文字」に変更して、話題を集めている。変更の理由は、「経営理念を浸透させ、お客様にも同一のメッセージを届ける」ため。ネットでは、「長すぎw」「手書きの領収書はどうするんだ」など、話題沸騰だ。
「経営理念を社名にしちゃえばいいじゃん!」
旧「もしもん株式会社」の代表取締役CEO、栗原志功氏が、自らのフェイスブックにアップしたところによると、変更後の社名は、「株式会社あなたの幸せが私の幸せ世の為人の為人類幸福繋がり創造即ち我らの使命なり今まさに変革の時ここに熱き魂と愛と情鉄の勇気と利他の精神を持つ者が結集せり日々感謝喜び笑顔繋がりを確かな一歩とし地球の永続を約束する公益の志溢れる我らの足跡に歴史の花が咲くいざゆかん浪漫輝く航海へ」。
実に長い。栗原氏いわく、「(経営)理念を社名にしちゃえばいいじゃん!」と、社名変更を思いついたという。理念を社名にすれば、「絶対覚えるもんね。領収書をもらう時も言うし。もちろん、お客様にも伝わる」という。
しかしながら、「口座振り込み」や、「電話に出る時」は、どうするのか?「社名スタンプ」は、どうやって作るのか。こうした「異論」に対しては、栗原氏いわく、「賛否両論が未来を拓くのじゃ!」と、開き直ることにしているという。同社は「世界最長の社名」として、ギネス申請中だ。
「落語の『寿限無』じゃないんだから」
ツイッターでは、同社の新社名「株式会社あなたの幸せが私の幸せ世の為人の為......」を受けて、様々な反応が飛び交った。「長っ!」「社名って文字数制限なかったっけ!?」と驚く声がほとんどだ。
一方、「俺だったら領収書の発行を(ハンコがなければ)即断るレベルや...」とか、「法人名義の銀行口座がどうなるか気になる。ここに振り込むと通帳がカオスなことになるわけ?」など、あまりに長い社名で、取引に支障をきたすことを指摘する人もいた。中には、「こういうのはキラキラネームと同じで行政が規制しろよ。落語の『寿限無』じゃないんだから」と、苦言を呈する人もいる。
同社CEOの栗原氏は、フェイスブックで、社名変更が多くのネットメディアで取り上げられたことについて、「記事あざーす!」と感謝。「法人実印はどうなってるんでしょ(笑)」との質問には、「ふっふっふ、略称で作ることにしたっす」と、回答している。
略称は、「株式会社あなたの幸せがわたしの幸せ」。だいぶスッキリした印象だ。フェイスブックには、「ホッとしたような、少し残念なような、複雑なのはなぜ...」とのコメントが寄せられた。(KH)