10月31日のハロウィンに合わせて、「社内パーティー」を開催する企業が増えている。中には、「会社で仮装」を奨励するケースもあり、「一体、何を着ればいいのか」悩む人もいるようだ。
社員の一体感を高めるため、パーティーを開催
転職求人サイトのリブセンス(本社・東京)では、昨(2013)年のハロウィンに合わせ、「Livesense Halloween Party!」と銘打ったイベントを開催した。社内の壁や天井には、カボチャやクモの巣を模した装飾がなされ、「仮装」しながら業務をする社員もいたようだ。魔女の帽子をかぶったり、リボンをつけたり。中には、顔全体を覆うマスクをつけて、「もはや誰だかわからない」エンジニアもいた。
業務終了後には、社員の家族も招待し、パーティーを開催。参加した社員からは、「普段、あまり話したことのない方ともたくさん話せて楽しかった」「感動した」などの声が寄せられたという。
Webシステム開発などを手がける、キャスレーコンサルティング(本社・東京)も、昨年、社内ハロウィンパーティーを開いた。パーティーの冒頭には、社長が「ドラキュラ」姿で挨拶。社員の中には、人気漫画「デスノート」の登場人物や、加トちゃんに扮する人もいれば、赤ずきんちゃん、カンガルーなどの「全身仮装」をする女子もおり、かなり盛り上がったようだ。
ベンチャー企業が、ハロウィンイベントを開催する背景には、社員の一体感を高めたいとの意図もある。リブセンスでは、「従業員が着々と増え、全員が集まる機会がなくなってきている」ことから、社内の有志が、実行委員を結成。イベントは、「業務以外で仲間を深く知るいい機会」になったという。
「そんな衣装ねーよ」の声も
ハロウィンイベントを開く企業は増えている。2014年10月のツイッターでは、「職場でハロウィン行事やるのだ。仮装するよー!」と、張り切る人もいれば、「職場のハロウィンイベントで、妖怪メダル360個手作りしてますw」とか、「今日は、ハロウィン用飾りの買い出しに行ってきました! あれ、これ時間外勤務...」と、イベントの準備に追われる人もいる。中には、早くも「職場でハロウィンの仮装をしようということになりまして。私はどうやら魔女になるようでして。黒帽子に黒マント、似合いそうでしょ?」と、盛り上がっているつぶやきも見受けられた。
しかし、喜んでいる人ばかりではない。ツイッターでは、「月末、職場のドレスコードが強制でハロウィン仮装しなきゃならない。そんな衣装ねーよ...!」とか、「ハロウィン仮装考えなきゃなぁ。職場での飲み会だから、コスプレじゃないんだよなぁ...」と、仮装の『さじ加減』に悩むつぶやきが、多く見られた。(KH)