「若手の育成ができない」管理職を育成した会社の責任

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思いの吐き出しの場を設けることも必要

   私は、まずは「管理職の役割は何か?」を伝えることが大事だと考えています。

   そもそも論になりますが、意外とここをしっかり伝えていないのではないでしょうか。

   管理職は「会社の方針を理解し、部下に伝え、部下を育成していく」ということが重要な役割だと思います。その中で

部下を育成するにあたって、管理職は具体的に何をすればいいか?

ということを自社の実状と個々の状況に応じて考えることが大事です。

   その前に、管理職が何に困っているのかということを知る必要があるので、思いの吐き出しの場を設けることも必要かと思います。

俺の部下が言うこと聞かなくてさー
何やればいいのか全く分からないよ

   こんなことからでも良いと思います。

   「その悩みを解決するためにこれからやっていこう」という風に進めていった方が良いでしょう。管理職の言い分もあるわけで、それを聞いて悩みを共有することが大事だと思います。

   管理職の育成はすぐにできるものではありませんが、部下の育成ができる管理職が育ってくれば、部下の育成もでき、組織力が強くなります。

   若手社員の定着化、即戦力化は会社に部下育成ができる管理職が何人いるかにかかっているといっても過言ではありません。(野崎大輔)

野崎大輔(のざき・だいすけ)

大学卒業後に無職、離職を繰り返し社労士として独立し、企業の労使トラブルの解決に奔走する。2013 年7 月に自律型人材育成専門コンサルティングを行うデストロイ・ジャパン株式会社の創業メンバーに加わり、専務取締役に就任。社員が自発的に行動する組織作りに注力している。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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