先代の苦労と関係先への感謝の気持ち
「コストの問題はコストの問題で考える必要があるでしょうが、C社をはじめ今の取引先の存在をあたり前のように感じてしまっていた私は、反省しなくてはいけないですね。父の時代の苦労や感謝をかみしめつつ、社員にもそれをしっかり示していきましょう」
若社長と常務は担当者を伴ってC社を訪問し、先方社長にR社の先代時代からの変わらぬ気持ちを伝え改めて真摯に仕事をお願することで、なんとかかんとか事なきを得たのでした。
小渕さんの今回の件を聞き、「先代の苦労と関係先への感謝の気持ち」がどこかであたり前のモノになってしまっていたのかもしれないと思い、この出来事を思い出しました。政治家も企業経営者も、二代目、三代目にとって「創業者の苦労と感謝」を亡き先代とそしてスタッフといかに共有するかは同じように重要な課題であると感じた次第です。(大関暁夫)