YouTubeに動画を投稿し、広告収入を主な収入源としている人々を「YouTuber(ユーチューバー)」と呼ぶ。世界的に広まりつつあり、日本でもHIKAKINさんや瀬戸弘司さん、megwinさんなど、YouTube発の有名人が誕生し始めている。
そんな中、ある米国のYouTuberが注目を集めている。YouTubeで年間130万ドル(約1億4000万円)の収入を得ているという強者なのだが、何と出演者は8歳の子供、しかもやっていることは単なる「おもちゃ遊び」だというのだ。
アングリーバードを使ったお遊び動画から始まった
話題の動画は、YouTubeの「EvanTubeHD」というチャンネルから見ることができる。男の子と女の子がおもちゃのパッケージを開封し、パーツの説明などをはさみながら遊んでいくという動画が中心だ。単純ながら、心から楽しそうにおもちゃと向き合う様子は愛らしくてついつい見入ってしまう。
「Newsweek」オンライン版と、ニュースサイト「BUSINESS INSIDER」に掲載された記事によると、男の子はエヴァン君、女の子はジリアンちゃんという。
共同作業者は2人の父親のジャレッドさんで、元々はモバイルゲーム「アングリーバード」の人形を使ってエヴァン君が遊んでいるストップモーションビデオをYouTubeにアップしていた。ちょっとしたお遊びでやっていたが、これが100万再生を突破する人気となった。
噂を聞きつけた業界関係者からエヴァン君におもちゃのレビュー依頼が舞い込み始め、ジャレッドさんはブランドや企業に対して広告枠を売る営業チームを作り、広告と動画で使用するおもちゃのスポンサーを集めるビジネスを始めた。これがさらなる人気を呼び、年収130万ドルにまで達したという。
現在の収入の大部分はおもちゃスポンサーから得ているが、これはエヴァン君とジリアンちゃんの将来のための貯蓄に回っているそうだ。
日本にも「こどもYouTuber」がいた!
海外のネットユーザーはエヴァン君の記事に対し「賢いな!」「私もYouTubeチャンネル欲しいわ!」「乗るしかない、このビッグウェーブに」などと反応している。「僕の子供もこの動画にハマってるよ!」という報告もいくつかあり、かなり大人気のようだ。
遠い国の話と思いきや、実は日本にも同様のYouTuberがいる。「Kan & Aki's CHANNEL」というチャンネルで、子供の姉妹がアンパンマンのおもちゃや知育菓子などのレビューをするというものだ。多いもので1500万以上の再生回数を誇る動画もあり、こちらもなかなかの人気ぶりを見せつけている。
日本でも普及しつつあるYouTuberだが、「こどもYouTuber」が台頭する日も近そうだ。(MM)