「え~、ばれちゃいましたぁ~?」
いくらなんでもチョークはマズイだろう。早速、そのリケジョ呼び出して話を聞いたところ、
「え~、ばれちゃいましたぁ~? だって、水で洗ったら何にも残んなくて~。△△ちゃんも、少ししか残らなかったから分けてくれなくて~」
「色もそっくりだし、わかんないって思ったんですけど~」
「...」
ちなみに、もう一度確認するが、「実験・実習」科目は「そうならなければ腕が悪過ぎ!!」という基本中の基本の内容である。このリケジョの場合、それ以前の問題なので、技術者・科学者の倫理について、というか人としての常識について、よ~く説教しておいた。
学生の教育というのは、石をひとつひとつ積み上げては崩れてくるように思えて気分が滅入ってくることもある。しかぁ~し、今回ノーベル賞を受賞された天野浩先生もおっしゃった「自分が日本で受けた教育の賜物です」という言葉に勇気をもらい、一条の光が差し込んできた気分である。
で、話は戻るが大学の大きな特徴は、4年生に最後の山としてそびえる「卒業研究」があるということであろう。まがりなりにも「研究」である。格好よく言えば「前人未到の世界」に挑むのが「研究」である。これこそ大学で学ぶことの醍醐味であろう。この研究の延長線上にノーベル賞がある...はずである。ではその説明を......と思ったのだが、既定の文字数も尽きたので、またそのうちに。(プロフェッサーXYZ)