自分たちの期待値をどんどん下げている
すでに今の大学生あたりはそれを敏感に察知して、自衛のために、自分たちの期待値をどんどん下げている。これはたぶん無意識にやっているのだろう。
それが、世間的には、「理想が低い」「草食」「消費に興味が無い」にみえるのだろう。
しかし、そうではない。それは若者の自衛なのだ。この記事の主婦のような高い期待感をもっていたら、現実とのギャップに打ちひしがれて、絶望を味わうことを、なんとなく自覚しているからだ。
危ないのは、この記事にあるように40代前半の人だとおもう。バブルが崩壊した後に仕事につくが、バブルの時代をなんとなく知っているような層だ。そしてその世代がちょうど、かつての生活の理想を成し遂げるべき年になってきている。(大石哲之)