「ブラック・プレジデント」のブラック語録は、ブラックではない

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経営者の思考と社員の思考で大きな距離

   経営者と接していて感じるのは、経営者の思考と社員の思考で大きな距離があります。

   それは仕方ないことだと思います。自分で独立して事業を起こすというのは、ある意味普通ではないのです。多くの人は会社を辞めて独立するということは、怖くてなかなかできません。

   自分でやっていけるか不安になるからです。これは当たり前だと思います。

   一方、独立する人は、独立するのが普通だと思っているのです。

今の会社では自分がやりたいことができない。
自分でやった方が上手くいく自信がある。
最初から●年で辞めて独立しようと思っていた。

   このように考えている人が多いです。

   経営者となると死に物狂いでやらなければならないわけで、それが普通の考えなのです。

   これが当たり前なので社員にも「これくらいは当たり前だろ!」と言うのですが、温度差があるため拒否反応を招いてしまうわけです。

   多くの経営者は口には出しませんが、ブラック・プレジデントの三田村社長のように思っている人が多いと思います。

   経営者の言うことは、なかなか受け入れ難いかもしれません。

   しかし、何でもかんでもブラックと批判するのではなく、「そういう心構えも必要なんだな」という見方も持って欲しいと思います。(野崎大輔)

野崎大輔(のざき・だいすけ)

大学卒業後に無職、離職を繰り返し社労士として独立し、企業の労使トラブルの解決に奔走する。2013 年7 月に自律型人材育成専門コンサルティングを行うデストロイ・ジャパン株式会社の創業メンバーに加わり、専務取締役に就任。社員が自発的に行動する組織作りに注力している。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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