この「スタバでの過ごし方」、楽しそう?はた迷惑?

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   スターバックスコーヒーが、同社初となるグローバルキャンペーンを始めた。「Meet me at Starbucks」と題されたこのキャンペーンでは、世界中の28か国・59店舗で、選ばれたひとたちのスタバでの過ごし方を、39人の映像作家と10人のカメラマンが撮影し、サイトで順次公開している。

   都市はリオデジャネイロ、シンガポール、北京、ムンバイ、トロント、パリ、ベルリンなどで、東京も含まれる。選ばれたのは芸能人など著名人ではなく、趣味サークルのメンバーや会社経営者らと、言ってみれば「普通」のひと。例えば東京では、和服を着た女性らが手芸を楽しんでいる。

バンドのオーディション、ワークショップ...

店内で部活の練習!?
店内で部活の練習!?

   そうした、私たちが身近に感じられるひとを起用し、出演したひとが映像を友人にシェアする。そんなコミュニティーでのクチコミを通じて、スタバの新しいブランドイメージを伝えていこうという狙いがあるようだ。しかし、映像に収められている「過ごし方」がなかなか尖っており、賛否両論を呼びそうだ。

   会社経営者がクライアントとスタバで打ち合わせをする、というのは現実世界でもよくある風景かもしれない。しかし中には、テラス席のようなところでバンドのオーディションをしたり、店内の大きなテーブルにデスクトップパソコンを並べてワークショップをしたり、店内でバイオリンの練習をしたりしている。

   そうした過ごし方は極めて稀で、また店舗から許諾、協力を得られたからこそ実現できたものであることは理解できる。が、あまりにもユニーク過ぎて、これでは、「これから『意識が高いひと』たちが集まるのか」という印象を与え、スタバで静かに過ごしたい人は引いてしまわないだろうか。コーヒーなど商品の良さを直接的に伝える押し付けがましさはなく、スタバという「場」の魅力を訴求する姿勢には好感が持てるのだが......(岡徳之)

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