「早婚・出産女子」は重荷ですか? 男性からの反応あれこれ

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「両立はそんなに甘くない」

   すでに出産を終えた女性からは、次のようなコメントを頂きました。「早婚女子の両立ライフって、育児をサポートしてくれる祖父母など、周囲の協力ありきの話じゃないんですか?」「『早くに産め』と、他人からコントロールされるのって、女性にとって、あまりいい気はしないと思う」。

   確かに、「早く子供を産みなさい」という押し付けは、他人に自分の人生をコントロールされているようで、嫌なものです。ただ、私は「女子の皆さん、早く出産しましょう」とは言っていません。あくまで、こういう事例もありますよ、という立場です。「早く産みたい女性たちをサポートすること」の重要性を考えることと、早婚や出産を押し付けることとは、まったく別問題だと考えています。日経新聞は、2014年8月18日付からの「ウェルカム赤ちゃん」と題した5回シリーズのなかで、早婚女子の出産にも焦点を当てており、「サポート」の重要性を指摘していました。

   もちろん、家族の支援なしに、彼女たちのキャリアは成立しませんし、それができるのは多くの場合、一部の恵まれた層だけかもしれません。ただ、いくら恵まれていても、早婚女子たちの苦労は相当なものです。保育所探しに始まり、親に手伝ってもらってようやく成り立つ両立ライフの徒労感。一方で、このようにドロドロした側面ばかり論じるのは、「やはり違う」とも感じました。

   「両立以外の道がないから必死だけど、やっぱり産んで良かった。子育てを通して、夫との絆も深まったよ」と語る早婚女子も、私の周りにはたくさんいます。夫婦で苦労を分かち合う関係性ができていれば、早婚女子はきっと、納得のいくキャリアを積むことができる。「早く産みたいし、仕事もしたい」という女子がいるとすれば、それを叶えられる社会が理想だと思うのですが、いかがでしょうか。(北条かや)

北条かや(ほうじょう・かや)

1986年、金沢生まれ。京都大学大学院文学研究科修了。著書に『本当は結婚したくないのだ症候群』『整形した女は幸せになっているのか』『キャバ嬢の社会学』。ウェブ媒体等にコラム、ニュース記事を多数、執筆。TOKYO MX「モーニングCROSS」、NHK「新世代が解く!ニッポンのジレンマ」(2015年1月放送)などへ出演。
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