チョコレート菓子の「キットカット」が、ツイッターに 「We don't bend, we #break.(私たちのは曲がらない、むしろ折れてしまう)」 という文言とともにチョコレートの画像を投稿し、注目を集めている。
画像ではキットカットが45度の角度で折れてしまうことが紹介されており、「#bendgate」「#iPhone6plus」のハッシュタグが付けられている。
「タイムリー」な話題を利用
実はこの投稿、過去最高の売れ行きという「iPhone6」が、手の力だけで折れ曲がってしまうことが一方で話題になっており、それに便乗したもの。iPhone6で実際に折れ曲がるか試してみたYouTubeの動画は2014年9月26日時点で2800万再生を超えている。
この話題にからめて、自社製品が「完全に折れてしまう」と自分を貶めて笑いを取ろうとするキットカットの姿勢には、親しみを感じてしまう。
もう一社。携帯メーカーの「LG USA Mobile」は 「Our phone doesn't bend, it flexes...on purpose.(私たちのは曲がらない、曲げているのだ... 意図的に)」 という文言とともに曲面スマホの画像を投稿した。
前回紹介したロイヤルベイビー第二子妊娠の報道に便乗したイギリス日産の事例もそうだったが、このような「タイムリー」な投稿は企業の広告宣伝において話題にしてもらえるコンテンツが重要になっている現代ならでは、と感じる。
その日世界で起こった出来事を自社のウェブキャンペーンに活かせないかについて検討する仕組みが、企業の宣伝・広報部にあってもよいのかもしれない。(岡徳之)