「親身になってくれる先輩」が決定打
「ダイヤモンドオンライン」に、「内定者フォローで学生を囲い込め!」という連載がある。9月18日の第3回に、内定者を逃さないための効果的な事例が書かれていた。
ある中堅企業A社に就職した5人は、もともとA社が第1志望ではなかった。実際に内定をもらってからも就活を続けていたという。A社は内定者フォローとして、月1回内定者に課題を提出させ、それに採用担当者がコメントを書いて返送している。シンプルな手法だが、5人のうちのひとりは「このやりとりがなければ、この会社には入っていなかったかもしれません」と言い切った。
入社を迷っていたが、A社の採用担当者が「コメント欄にびっしりと書いてくれる」ことに熱意を感じ、不安を拭い去ってくれたという。「ここまで親身になってくれる先輩がいる会社は、きっとわたしにとっていい会社なのだ、と思ったんです」と話したそうだ。
マイナビが毎年発表する「就活テーマ曲ランキング」。今年の1位は、昨年に続きZARDの1993年のヒット曲「負けないで」だった。これまでは内定獲得に苦戦する就活生向けの応援歌だったかもしれない。だが今年は、内定者に逃げられないため必死に知恵を絞る採用担当者へのエールになりそうだ。