独身男女が2人で飲みに行っていると...
「既婚女性とは、『互いに恋愛感情が発生しない』という前提があるから気楽に付き合える」という男性もいます。A子さんと同じIT企業に勤める男性(31)いわく、「自分は独身だけど、結婚している女性の方が気軽に飲みに誘いやすいし、対等に話せる」とのこと。「独身女子を1対1の飲みに誘うと、『私のことを好きなんじゃないか』って誤解されて面倒なこともあるからね。既婚女性なら、互いに恋愛感情に発展する心配がないから気軽に誘える。何より、周りから怪しまれないのがラクだよね」。
確かに、社内の独身男女が2人で飲みに行っていると、周囲は「何かあるのかな?」と好奇の目で見てしまいます。が、「独身男性×既婚女性」という組み合わせなら、何となく「まぁ、仕事の話でしょう」と思える気がする。これが逆に「独身女性×既婚男性」だと、「もしかして不倫?」などと勘ぐってしまうこともありますが......。
往々にして、女性が既婚者の場合は、「私たち、恋愛関係ではありません」ということになるらしいのです。このことで、「仕事がやりやすくなった」という女性、また「既婚女性とは付き合いがラク」という男性も、けっこういるのでした。
男女関係なく、同じように仕事をこなすことが求められる昨今。面倒な恋愛関係やセクハラに巻き込まれないために、「既婚者である」ことが有利に働くケースもあるのでしょう。もちろん、「結婚して異性からの誘いが減ってしまった」と寂しがる男女もいないわけではありませんが、結婚によって、ある意味「自由に仕事ができる」のは、大きなメリットかもしれません。(北条かや)