「セクハラっぽい飲みの誘い」に悩む女性 「結婚しました」で自由になれた

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独身男女が2人で飲みに行っていると...

   「既婚女性とは、『互いに恋愛感情が発生しない』という前提があるから気楽に付き合える」という男性もいます。A子さんと同じIT企業に勤める男性(31)いわく、「自分は独身だけど、結婚している女性の方が気軽に飲みに誘いやすいし、対等に話せる」とのこと。「独身女子を1対1の飲みに誘うと、『私のことを好きなんじゃないか』って誤解されて面倒なこともあるからね。既婚女性なら、互いに恋愛感情に発展する心配がないから気軽に誘える。何より、周りから怪しまれないのがラクだよね」。

   確かに、社内の独身男女が2人で飲みに行っていると、周囲は「何かあるのかな?」と好奇の目で見てしまいます。が、「独身男性×既婚女性」という組み合わせなら、何となく「まぁ、仕事の話でしょう」と思える気がする。これが逆に「独身女性×既婚男性」だと、「もしかして不倫?」などと勘ぐってしまうこともありますが......。

   往々にして、女性が既婚者の場合は、「私たち、恋愛関係ではありません」ということになるらしいのです。このことで、「仕事がやりやすくなった」という女性、また「既婚女性とは付き合いがラク」という男性も、けっこういるのでした。

   男女関係なく、同じように仕事をこなすことが求められる昨今。面倒な恋愛関係やセクハラに巻き込まれないために、「既婚者である」ことが有利に働くケースもあるのでしょう。もちろん、「結婚して異性からの誘いが減ってしまった」と寂しがる男女もいないわけではありませんが、結婚によって、ある意味「自由に仕事ができる」のは、大きなメリットかもしれません。(北条かや)

北条かや(ほうじょう・かや)

1986年、金沢生まれ。京都大学大学院文学研究科修了。著書に『本当は結婚したくないのだ症候群』『整形した女は幸せになっているのか』『キャバ嬢の社会学』。ウェブ媒体等にコラム、ニュース記事を多数、執筆。TOKYO MX「モーニングCROSS」、NHK「新世代が解く!ニッポンのジレンマ」(2015年1月放送)などへ出演。
【Twitter】@kaya_hojo
【ブログ】コスプレで女やってますけど
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