どんな職場にも、「仕事のできる」人と、そうでない人がいる。ただ、どんなタイプなら「仕事ができる人」といえるのか、そのイメージを具体化するのは、なかなか難しい。本当に「仕事ができる人」の条件とは何なのだろうか。IQの高さ?それとも...
IQの高低は「収入の差」につながらず
ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズなどの世界的な経営者は、IQが高く、ずば抜けた「天才」という印象がある。が、ハフィントンポスト日本版の記事、「ハーバード大学75年の研究が明かす!将来性のある男の特徴」(2014年9月5日配信)によると、仕事での成功とIQはあまり関連がないらしい。
記事によれば、ハーバード大学が75年間をかけ、268人の男性を大学在学時から追跡したところ、IQ110~115の男性たちと、IQ150以上の男性たちとでは、収入の差が、ほとんどなかったという。一方、「暖かな人間関係を築けている」男性ほど、平均年収は高かった。仕事が上手くいくには、単なる「頭の良さ」よりも、「対人関係能力」が重要ということだろう。
対人関係能力がある人は、どんな相手ともすぐ打ち解け、人脈を広げる力もありそうだ。不動産情報サイトのアットホーム(本社・東京)が、30~40代の働く男性300人を対象に、「仕事上の『今度飲みに行きましょう』は実現しますか?」と尋ねたところ、年収1000万円以上の人は75.6%が「実現する」と回答したのに対し、年収600万円未満では50%と差が開いた(方法はウェブアンケート、2014年6月23日公表)。
また、年収が高い人ほど「お客さまと飲みに行った翌朝、お礼のメールを送る」割合も高く、その後のコミュニケーションを大切にする傾向にあるようだ。『飲みニケーション』が全てとは言えないが、地道な「礼」の積み重ねが、ビジネスでの信頼に繋がるのかもしれない。