「社内での存在感をあげる」日程調整のコツ

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「次回のプロジェクトは何時行おうか?日程を調整しなくてはいけないね」

   複数の関係者が関わる会議や飲み会で時間を調整するのは、仕切り担当者に苦労がつきもの。ただ、最近は伝助、調整さんなど手軽で簡単なツールが多数登場。そのツールのリンク先をメールに添付して

<参加可能な日程に○×を入れてください>

とコメントすれば関係者が入力してくれて終了...となる時代。大分、楽になりました。さらに、スケジュールを社内で共有できるグループウェアでつかっている会社も増えました。

スケジュール管理のツールは便利になったが...

スケジュール管理はパソコンで...
スケジュール管理はパソコンで...

   そこで

「開いている予定なら勝手にスケジュールは入れてもらって構わない」

とルール化してスケジュール管理の手間を省いている職場も増えています。振り返れば、当方がリクルート社に勤務していた10年前はスケジュールを紙で管理していました。そのため、当方のスケジュール表を誰かがもっていったまま紛失。バックアップなんて取っていませんから、以降の予定がわからなくなり大混乱...なんてお恥ずかしい経験をしたことがありました。いまであれば考えられない失態かもしれません。

   ただ、日程調整がツールで容易くなっても「確認・同意」のプロセスには気配りが必要な場合の手間は変わりません。例えば、許可なく勝手にスケジュール表が空いているからと予定を入れた時に

「営業同行を依頼するなら、その背景や理由を相談して、承認されてから調整すること」

   と指摘する気難しい上司・先輩はたくさんいます。スケジュールの空きがあるから予定を入れるではなく、予定を入れてもいいような内容なのか?判断をしたいのです。このような相手に対して伝助で調整するわけにはいきません。気配りある対応をする必要があります。

   ただ、上司・先輩の指摘にも一理あります。お互いの時間をつかっておこなうべきことなのか?部下が自分で対処すべき内容ではないか?あくまで、報告・相談のうえで判断することも重要な部下育成の機会と言えます。例えば、参加を促された会議について

部下の視点)スケジュール開いているなら参加して欲しい
上司の視点)自分たちだけで運営して学べることがあるはず

と考えているお互いの認識にズレがあったりします。だから、報告・相談の上で判断をするべきなのです。では、どうしたらいいのでしょうか?

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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