「なんとか就職」できたリケジョから初夏にメール
かと、思うと、
「どこでもいいですぅ~。海外でも全くも・ん・だ・い・ありませ~ん」
「えっ、御両親も同じ意見なの?」
「お父さんは、家に戻って来いって言ってるんですけど~。戻る気ないですし~」
まあ、昔は「娘は遠くに嫁に行って、息子は家を継ぐ」のが普通だった。今は娘はなかなか嫁に行かなくなったし、息子も大企業の社長ででもなければ家を継がなくなったが、結局、物理的な距離は変わっていないのかもしれない。
昔、「泣きの○○」なんて噂されているリケジョがいた。研究室ではいつもニコニコ、元気一杯なのだが、ほぼ毎日就職支援課に通って「就職活動がうまくいかない。20社も30社も訪問したが、どこも内定くれな~い」と泣いていたようである。私に泣いている事を知られたくないだろうからと、陰で就職支援課と相談しながら、なんとか彼女の就職を決めることができたときは「ホッ」としたなぁ~
就職後、しばらくした初夏にその彼女からメールが届いた。
「初めて上司から褒められて嬉しかった。やりがいを感じている」という主旨の事が綴られていた。上司はベテランの方なのだろう、彼女の性格をよ~く把握していらっしゃる。まあ、就職して「3か月」たって初めて褒められたのが気にはなるが......ひょっとして、「いわゆる3か月の壁」を越えさせるために褒めてみたとか?裏読みのしすぎかしらん。(プロフェッサーXYZ)