採用担当者を襲う「学生の無理難題」 「我慢比べ」壮絶バトルを「実況中継」

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第一関門は「面接間違い探し」

   実況:それではさっそく試合開始です。第一関門は「面接間違い探し」。学生1人につき2分の自己PRを30人分、聞いてもらい、その中から当たりの学生を探してもらうものです。

   解説:学生の自己PRは「○○アルバイトを経験」「人と接する仕事がしたい」「コミュニケーション能力には自信がある」の3つのポイントは全部同じ、細かい部分がちょっと違う程度です。


   実況:「○○アルバイト」は居酒屋、ファーストフード、コンビニ、家庭教師などいずれか1つ。30人が全員、ほぼ同じ自己PRをするわけです。

   解説:この間、知人の採用担当者は「偶然、牛丼屋のアルバイトをアピールする学生が4人続いてめげた」と話していました。それが30人連続、これはきついですよ。


   実況:おっと、さっそく1人、いや2人、脱落―!

   解説:そもそも、「人と接する仕事がしたい」って、どんな仕事も人と接するわけで、PRとしては最低ですね。

   実況:それでも7人残りました。次の第二関門に進みます。第二関門は「まとまりない話攻撃」。

   解説:学生がOB訪問などで質問するとき、ときどき勘違いした学生が延々とまとまりのない話をすることがあります。結論をすぐ求める社会人がいかに耐えられるかがポイントです。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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