40代で先が見え、50代半ばで強制降格、でも65歳まで働く...
「オジサン世代に増殖中! 職場の『お荷物』社員」
「週刊ダイヤモンド」2014年8月2日号は、こんな特集を組んでいる。働かないオジサン社員が量産される原因として、企業の育成や採用の問題と労働市場の硬直化を挙げている。加えて、40代でどこまで出世できるかがだいたい見えてしまうのも、やる気を奪うようだ。役員になれなかった管理職は、「50代半ばで強制的に降格となり、年下の上司の下でヒラ社員として働くことになる」。一方で、働く期間は65歳まで伸びている。出世コースの道を絶たれて目標を失っても、サラリーマン生活を残り10~15年送らねばならない。しかも自分よりずっと年下の上司に仕えるとあっては、モチベーションが上がるわけはないだろう。
この特集には、こうしたオジサン社員の「取扱説明書」が公開されていた。年上部下に使ってはいけない言葉の一覧が、なかなか辛らつだ。少しでもやる気を引き出すためには、「まだ終わらないんですか」「どうせ長くないんだから」「誰にでもできる仕事ですよ」などとネガティブな表現は禁句だという。しかし、最も避けるべきは「何も言わない」という姿勢。「扱いづらい」と放置するのは、本人にとっても最も堪えるのは間違いない。
もっとも前出の「プレジデントオンライン」では、バブル世代の部下にも頼りがいのある人材はいると書かれていた。「もうトシだから」と諦めず、新しいことに前向きにチャレンジし、新しい技術や知識習得に熱心な人であれば、若手も敬意を持って接するはずだという。