「考えるプロセス」を経て答えを出させる努力を
よって「すぐに教えて」的なメンバーに直面したときは、これまで以上に我慢して「考えるプロセス」を経て答えを出させる努力をしてください(もちろん、かけられる時間には程度がありますが)。答えがすぐに出なくても急かさず時間をかける。沈黙を恐れずに答えを待つ。と同時に、ほんの少し考えて答えにつながるナビゲートをする。つまりは「助け舟」。
「私なら~のようにするけど、君ならどうする?」
とアドバイスするのです。そして最終的に、「私なりに考えたのですが...」と言ってメンバーが答えを出して来たら(見当違いだったとしても)それを否定せずに、「そうか、よく考えたな」とほめる言葉を添えて、ふたりで解答探しに入ってください。それが後輩・部下の成長を支援することになります。アギーレ監督も短気な性格しれませんが、指導者としては我慢できる人物との話を聞きます。これからの行く末に注目していきましょう。(高城幸司)