「スタッフレベルの仕事でOK!」の人を待つ悲惨 仕事はどんどん奪われていく

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   先日、JACリクルートメント COO 蒲原隆さんのお話を伺ったときに、非常に心に残る言葉がありました。

「何事も他責にせず、現有の状況の中で最善を尽くす」

    ビジネスは完全な状況などありえない。ないものは自分で作らなくてはならない――

    です。

   これは、グローバルマネージャを目指す若手ビジネスパーソンに向けられた言葉であり、外資系、日系、海外でいろいろな方々と仕事をしてきた私としても、非常に納得がいく言葉でした。

大切なのは主体性

そのエスカレーターは上り?下り?
そのエスカレーターは上り?下り?

   大切なのは主体性で、「人からやれと言われたことをやる」のか「自分で問題を解決する」のかの意識の違いが、後々大きな違いになるわけです。社員に対して「経営者意識を持て」というのと本質は同じです。

   このような話に対して「社員は社長じゃないんだから、経営者意識なんて求めてもしょうがない」という意見もでてきます。これは、一面正しいです。人に言われたことだけをやるだけのスタッフは当然世界中にたくさんいます。その様な人たちは当然経営者意識なんて全く必要ありません。

   ただ、問題は、「自分で問題を解決する」意識のない人は、永遠にスタッフレベルの仕事しか任されないことです。「役員になったら、経営者意識を持つ」といっているだけの人は、おそらく永遠に役員になることはありません。なぜなら、会社は「役員ができる人」を役員として抜擢するからです。平社員のうちから役員的な仕事ができると周囲に認められることによって上に上がることができるからです。

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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