失敗に対する耐性と、素早い方針転換のスキルを身につけて欲しい
ダイソーなどの100円ショップの品物は、プラスチックのカラフルなグッズが多いです。私からすると、うるさいのであまり家の中で視界に入って欲しくない色なので、棚の中などでしか使わないようにしています。
しかし、フィリピン人にとってみれば、カラフルなグッズは心がウキウキする楽しいもので、シックな「あれ」はまるでお葬式のようだと感じてしまう人もいるわけです。
外国でビジネスをやると、こういう真逆な価値感に遭遇することが多々あります。
私が取り組んでいるプノンペンのカレー屋、サムライカレーでも、心地よいスパイスの香りを「臭い」と言われるなど、苦労が絶えません。
現地の人が何を求めているかは、ある程度は調べることができますが、最終的には現地の人に実物を見せたり、食べてもらったりして反応をみるしかありません(しかも、その好みは日々変化します)。どんなにマーケティングして、リスク分析しても、最終的にはやってみなくてはわからない。だから、一番大切なのは、トライアンドエラー、特に失敗したときにいかに方針転換するかということなのです。
私は、カンボジアでカレー屋をやりながら、研修生の人たちと一緒にこのトライアンドエラーを繰り返していますが、やればやるほど失敗に耐性がついてきて、方針転換が早くなっていくのを感じます。
海外で働きたいと思っている人は、ぜひこの失敗に対する耐性と、素早い方針転換のスキルを身につけて欲しいなと思います。(森山たつを)