「空気を読む」を深読みする 常識と個性の関係とは

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「その場の空気を理解しているが、それでも敢えてやっている」

   一方、別の場面では真逆の結論が出る。

   結婚式や、レセプションのようなフォーマルなイベントにおいて、黒の蝶ネクタイではなく、個性的なネクタイをつけていった場合についてアンケートをとっている。

   このような場合は、空気を読まない個性的な人物という評価はうしなわれて、単なる場違いで常識はずれな人物とみなされ、ネガティブな評価をされた。

   この違いはなんだろうか?

   空気を読まない行動が、場違いではなく、個性的だったり、創造的だったりという具合に、ポジティブにとらえられる条件はなんだろうか?

「ある人物が大物だと考えるためには、その人が積極的に人と異なる行動をとっていると理解することが必要だ」

と調査では結論している。

   つまり「その場の空気を理解しているが、それでも敢えてやっている」「空気を読まないなんらかの理由やポリシーある」といったことが相手に伝わるということだ。

   ホリエモンが、マスコミが集まる場など様々な場面でTシャツを着ていたのは、見た目より中身だ、というポリシーの体現としての行動なのだろう。

   まとめると、次のようなことになる。

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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