日本でもサバティカル導入の動き
最近では、日本でもサバティカル休暇を導入する例が増えている。ポータルサイトYahoo! JAPANを運営するヤフー(本社・東京)は、2013年11月、勤続10年以上の正社員を対象に、最長3か月間の長期休暇を取得できる「サバティカル制度」を導入した。社員が「自らのキャリアや働き方を見つめ直し、考える機会」にして欲しいという。
ほかには、「3年勤めて1か月」というパターンもよく目にする。リクルートのグループ企業、リクルートコミュニケーションズや、リクルートテクノロジーズ(いずれも本社・東京)などには、勤続3年以上の社員が最大連続28日間の長期休暇を取得できる「ステップ休暇」制度がある。休暇中は仕事を離れ、新たな成長の機会にしてもらおうと、一律30万円が支給される。
新興のベンチャー企業でも、最近では長期の「リフレッシュ休暇」や、独自の留学休暇制度などを設けている例が目立つ。日本でも、メリハリをつけた働き方への理解が広まっているのかもしれない。
もちろん、制度があっても、実際に利用できるかは上司の理解次第、という場合もあるだろう。「休まなさすぎ」の日本人に、サバティカルが根付く日は来るだろうか。(KH)