非ネイティブ相手に誤解生じない平易な英語で
グロービッシュとは「グローバル」と「イングリッシュ」を組み合わせた語で、使用頻度の高い英単語1500語のみを使って、簡単な構文、短い文書に区切り分かりやすく伝えるものだと、週刊ダイヤモンドの記事では説明されている。1500語のうち半数近くの700語は、中学レベルの基礎的な単語だ。
英語を使うのは、何も米国人や英国人のようなネイティブと会話する場面に限られるわけではない。むしろアジアを中心に非ネイティブ相手という場合が多いかもしれず、こうした人々は独自の言い回しや強いアクセントがある。だからこそ、お互いに分かりやすい表現にして、誤解が生じないように配慮するためにグロービッシュが有効というわけだ。
英語学習を始めても途中で挫折するケースは少なくない。情報サイト「オールアバウト」2013年11月6日付の記事では、目的がはっきりしていない、設定している目的や目標が自分にあっていない、の2点を挙げた。確かに、必要に迫られないと重い腰を上げるのが億劫なもの。逆に「仕事上英語を話さざるを得なくなった」「海外出張で英語プレゼンを命じられた」など明確な理由があれば、動機づけとして十分だ。設定目標については、基礎的な語い力や文法力が不足したまま高度な教材に取り組んでも上達につながらないという。
急にCNNを英語だけで聞こうとしたり、英字紙を読みこなそうとしたりしても難しい。むしろ、「英語はネイティブ並みのボキャブラリーをもって正しく話さなければ」という幻想とオサラバし、むしろグロービッシュこそ世界で活躍するために求められていると分かることが大切だ。あとは場数を踏む機会を意識的に増やしていけば、会話力はついていくだろう。
英語コンプレックス解消に向け、「時は来た、それだけだ」。