管理職(課長職以上)に占める女性の割合が10%未満の企業が81.1%にのぼることが、企業調査の帝国データバンクの調べでわかった。2014年8月14日、発表した。今後、女性管理職の割合が高まると見込んでいる企業も20.9%にとどまっている。
企業規模が大きくなるほど、転勤などの問題で仕事と家庭の両立がむずかしくなり、キャリアアップを目指す女性のハンディが大きくなる傾向がみられる。
業種別では、貴金属販売などの「その他小売り」(46%)、繊維・服飾品小売り(37.4%)、旅館・ホテル業(16.2%)など、お客に女性が多い小売業やサービス関連業で女性管理職の割合が高かった。
役員に占める女性の割合は8.4%。管理職同様、企業規模が大きくなるほど女性役員の比率は低く、管理職段階での登用率の差がそのまま役員構成にも反映されている。
調査は7月下旬に行い、全国の1万1017社が回答した。