面接までが遠い「素直」な学生 その答えでは「あまり雇いたくない」ですよ…

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   アベノミクスの賜物なのか今年(2014年)の4年生の就職は好調である。XYZ研の4年生も公務員志望や大学院進学希望者を除いて全員、すでに内定を頂いた。第一志望かどうかは知らないけど。

   昨年はこの時期、就職希望者の半分ぐらいは未内定で、「夏休みなんて言葉は私の辞書にはありません」って具合に就職活動で炎天下をうろうろしていた。昔からそうではあるが、学生の就職は1年違えば大違いというか、運・不運が大きいというか…

これがバブル期の「超売り手市場」だ

海を眺めて
海を眺めて

   しかし、バブル期の理系は超売り手市場であったなぁ~。遠方からでも会社訪問の交通費は会社持ちだし、訪問直後に電話がかかってきて「是非うちに来てください!!」だし、大学院に進学希望すれば2年間奨学金を出してくれて(入社または数年勤務で返還免除)、その場合当然大学院修了後には入社確定だし、博士過程(一般に修士課程修了後さらに3年間)まで奨学金を出してくれる会社もあったりしたなぁ。

   いずれも、今だったらこちらから金を払ってでも入社させていただきたい超一流大企業だったしね。いまの学生に「そんな時代があったんだよ~」なんて話しても、「こいつ、絶対嘘ついてる」って顔でみられるけど。

   まあ、いつの時代でも就職できる人はわりとた易く就職できるし、苦労する人は常に苦労するのだけどね。

   我々ぐらいの理系の就職は、教授の紹介とか先輩や知り合いの紹介で会社訪問して1つ内定もらって終了というパターンが一般的であった。文系は昔から自力でアポとって試験受けて複数内定をもらってと。最近では理系もこの文系のパターンね。ネットでエントリーシートを提出して、ふるいに掛けられて面接に漕ぎ着け……ないのよねぇ~、なか、なか。

プロフェッサーXYZ(えっくすわいじぃー)

国立大学を卒業し大学院修了後、助手として勤務。現在は東日本の私立大学の教授であり、フラスコを持ったリケジョの研究指導をしたり、シュレディンガー方程式に頭を悩ませる男子学生の教育を行ったりしている。受験戦争世代と言われた時代から、バブル世代、ゆとり世代、そして、ゆとりは終わった?という現代まで様々な教育・研究現場を肌で体験している。大学教育のみならず初等~高等教育の現場とかかわりを持ち、日々「良い教育は?」の答えを模索し続けている。ちなみにカクテル好きというわけではない、下戸である。また、「猫」も飼っていない。
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