「最近の若いヤツらはダメ」と言っている中高年に問題アリ

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せっかく芽を出そうとしているのに…

   会社の中で管理職は一番大変だと思います。でも管理職になるということはその気になれば、自分の裁量で様々な仕事ができるということでもあります。若手社員の考えが甘いということや、キャリアの多様化が広がっているということも少なからずあるかもしれませんが、管理職の負の面ばかりが見えて、良い面がなかなか見えないし、お手本となる人がいないということだと思います。

   会社からは「若手社員に、自律や仕事に対する姿勢に対する気づきを与えるような内容で研修をやって欲しい」と言われ、1日かけてやらせていただくことがあります。

   こう言ってしまうのもなんですが、1日の研修を受けただけで全員が急激に変わるということはありません。変わったら魔法です。

   私の感覚値ですが、10%程度は何らかの気づきを得て自分の行動を変えようとする人が出てきます。

職場に戻ったらちょっとやってみよう!

と少し前向きな姿勢に変わるものの、いざ職場に戻るとその前向きな姿勢は打ち砕かれてしまいます。「そんなことやらんでいい」とか「とにかく俺の言った通りにやればいいんだ」と言われ、自分で意識や行動を変えていこうとしてもなかなかできず、次第に

どうせ何かをやろうとしても無駄だな……

と諦めの境地に至ってしまう人も少なくありません。

   せっかく芽を出そうとしているのに、摘み取られてしまうということです。

野崎大輔(のざき・だいすけ)

大学卒業後に無職、離職を繰り返し社労士として独立し、企業の労使トラブルの解決に奔走する。2013 年7 月に自律型人材育成専門コンサルティングを行うデストロイ・ジャパン株式会社の創業メンバーに加わり、専務取締役に就任。社員が自発的に行動する組織作りに注力している。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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