各地にあるはず「隠れクール商材」 「当たり前」過ぎて見逃している可能性

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   スタジオジブリの製作部門解体が株主総会で正式に発表になったことがニュースで流れるや、「クールジャパンでのアニメ戦略にも影響出るかも」といった声をたくさん耳にしました。それくらい、クールジャパン=アニメのイメージが強いのでしょう。

   そんなクールジャパンを世界に売り込むために出来たクールジャパン機構の取り組みは、アニメ以外にもあるのか?いずれにしてもクールジャパンという言葉をよく耳にするようになりました。

缶コーヒーも「クールジャパン」

コーヒーも一工夫で「クールな商材」に
コーヒーも一工夫で「クールな商材」に

   このテーマを題材に「稼げる人になるヒントを」と考えてみたいと思います。ちなみにクールは「冷たい」ではなく「洗練された、格好いい」という意味。ゲーム・アニメ・食文化や伝統的な日本文化まで対象で、日本政府(経産省)による文化産業の海外進出を推進する政策。本来であればアニメはワンオブゼム(そのうちの1つ)に過ぎません。アニメだけでなく国内に埋もれている、グローバル的に価値ある商材があると認識しているからなのです。参考に、クールジャパンは英国(ブレア政権時代)で推し進められた「クール・ブリタニア」を模倣した政策。成果について、諸説ありますが「伝統の国」から「伝統とモダンが溶け合う国」へのイメージチェンジに寄与したと評価されています。

   さて、みなさんの周辺にはクールジャパンで世界に売り込みたい商材はありますか?「ないですね」と回答する前に再度、探してみましょう。外国人なら驚嘆するような商材は、周囲で「当たり前過ぎる存在」で見逃している可能性があります。

   例えば、缶コーヒー。世界では、これくらい細分化された味わいで、風味が損なわれていない商品は日本以外に存在しません。また、缶に描かれたデザインも「素敵」と好評で、外国人旅行者に試飲いただいたところ「感動した」との声が返ってきました。缶コーヒーもクールな商材と言えるのです。一工夫すれば、外国人旅行者だけでなく国内外で高い指示を受けるクールなお菓子に変貌されることができるかもしれません。

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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