それでもボランティアには意味がある 「自己満足」「売名」論を越えて

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

「ニーズを探る」というスキルが身につく

   日本の都会にいて、ただ漠然と途上国の貧しい人を救いたいといって寄附を集めても、その使い道を考えるのは難しいです。1年に3回も米がとれるカンボジアに米を贈ってしまう人もいます。でも、現地で活動をすると、こういう本当の問題に気付くことができ、有効なお金の使い方を見つけることができるのです。

   ボランティアに来る人の多くは自己満足で帰ってしまうかもしれません。でもほんの一部でも、現地の人の役に立つ人がいれば、それで充分な気がします。そして、こうやって現地で本当の問題に気付けた人は「ニーズを探る」というスキルが身につきます。このスキルはどんな仕事をするのにも役に立ちます。

   上記の問題点に気付いた方も、その後、この問題点を踏まえて現地でビジネスを始めたそうです。継続的にカンボジアの子供達が学校に通えるようにするためのビジネス。どんなビジネスを行ったか、皆さんぜひ想像してみてください。

   まずは現地に来ること、そして現地を知ること。そこに先進国の資本や知識を使うことで、長期的に現地の人を幸せにできるかもしれないのです。(森山たつを)

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
姉妹サイト