「ニーズを探る」というスキルが身につく
日本の都会にいて、ただ漠然と途上国の貧しい人を救いたいといって寄附を集めても、その使い道を考えるのは難しいです。1年に3回も米がとれるカンボジアに米を贈ってしまう人もいます。でも、現地で活動をすると、こういう本当の問題に気付くことができ、有効なお金の使い方を見つけることができるのです。
ボランティアに来る人の多くは自己満足で帰ってしまうかもしれません。でもほんの一部でも、現地の人の役に立つ人がいれば、それで充分な気がします。そして、こうやって現地で本当の問題に気付けた人は「ニーズを探る」というスキルが身につきます。このスキルはどんな仕事をするのにも役に立ちます。
上記の問題点に気付いた方も、その後、この問題点を踏まえて現地でビジネスを始めたそうです。継続的にカンボジアの子供達が学校に通えるようにするためのビジネス。どんなビジネスを行ったか、皆さんぜひ想像してみてください。
まずは現地に来ること、そして現地を知ること。そこに先進国の資本や知識を使うことで、長期的に現地の人を幸せにできるかもしれないのです。(森山たつを)