いよいよ夏休み本番。帰省や旅行などを楽しみにしている人も多いでしょう。ただ、社会人ともなれば、周囲に遠慮して休みづらいケースもあるもの。
オンラインホテル予約サイト「Hotels.com」が、全国の20代~50代の会社員200人にWebアンケートを実施したところ、「『夏休みが取りにくい』と思ったことがある」男性は38%だったのに対し、女性は54%と約1.4倍の割合でした。なぜ女子社員は、休むことを遠慮してしまうのでしょうか。
「空気を読みすぎ」る女性たち
Hotels.comが2014年7月24日に発表した調査結果によれば、95%の人が「夏休みはもちろん取るべきもの!」と思っている一方で、49%の女性が「空気を読みすぎて思うように夏休みが取れなかった」経験があると答えています(男性は25%)。さらに、「夏休みを取る際にまわりへ気を使うことはありますか?」と尋ねたところ、女性は74%が「ある」と回答しているのに対し、男性は41%と少数派。なぜこのような差が出るのでしょうか。
調査では、夏休み取得に「気を使う」と答えた人に、「特に誰に対して気を使うか」尋ねています。最多は「同僚」で54%。次いで「上司」(38%)、「部下」(6%)などとなっています。回答者は20代~50代の男女ですが、女性の方が一般的に職務上の地位が低い(管理職比率が少ない)ことを考えると、「同僚や上司に気を使って夏休みを取りづらい」と感じる女性が多いのかもしれません。一方、男性回答者の中には職務上の地位が高い人が含まれていると仮定すると、「周りの目をそれほど気にせず休める」割合が高くなるのは納得できます。女性たちは横並びの人間関係の中で、空気を読み合って悩んでいるのでしょう。
「夏休みの取り方3箇条」で大成功かと思ったら…
そんな女性たちが、周りを気にせず夏休みを取るにはどうしたらよいのでしょうか。私も会社員をしていた頃、夏期休暇の取得にはかなり気を遣いました。入社1年目の夏は、「新入社員はいつ、どのように休むべきか」と、悶々とした記憶があります。迷った末、先輩女子に「一体どうしたらいいですか?」と尋ねてみたところ、「若手社員の夏休みの取り方」のポイントは次の3つだそうです。
(1)夏期休暇の申請はさっさとすべし(「若手が先に申請するのは気が引ける」とぐずぐずしていると、単に「予定を決められないルーズな人」だと思われてしまう)。
(2)「若手なので休暇は1日しか頂きません!」などと言うと、周囲が逆に気を遣うので、しっかり休むべし。
(3)ただし、お盆の時期は家族のいる先輩社員に譲るべし。
「なるほど!」と思い、お盆の時期を外して1週間の夏期休暇を申請したところ、部署の中で1、2位を争う長い休みになってしまいました。新人なのに……何だか浮いているような気がして、「やっぱり夏休みって難しい」と痛感したのでした。(北条かや)