真夏の楽しみといえば、仕事終わりのビール。キンキンに冷えたビールが喉を通る瞬間に、日中の暑さが報われる気がする――
しかし、職場の仲間とビアガーデンに繰り出して楽しく盛り上がりたい!……という人ばかりではないようだ。「お1人様席」が登場したり、「飲み会ぼっち」(「ぼっち」=「1人ぼっち」)を敬遠する声がネットに寄せられたりしている。
「1人でも飲める!」「まじか!行こうかな」
東京・西新宿にある東京ヒルトンホテルでは、「天空のビアガーデン2014」を開催している。高層ビルが建ち並ぶ新宿の夜景を堪能しながら、ちょっと優雅に美味しいビールを飲めるということで、毎年人気を博しているイベントだ。
今年の「天空のビアガーデン」の特徴は、「お1人様」ビアガーデンコーナーがあること。日本経済新聞の記事(2014年4月18日配信)によると、「ビアガーデンといえば、グループでにぎやかに楽しむのが一般的」だが、東京ヒルトンホテルでは「1人での飲食に抵抗を感じる人が少なくなった」ということから、「お1人様」専用席を設置したのだという。ツイッター上には、この情報を受けて「ヒルトンのビアガーデン、1人でも飲める!」や、「まじか!行こうかな」など、お1人様ビアガーデンコーナー設置を喜ぶ声が寄せられていた。
しかし、1人飲みを歓迎する人がいる一方で、飲み会の席で、望まない形で「ぼっち」になってしまう人もいるようだ。
6割近くが「飲み会ぼっち」を経験
Webサイト「R25」の記事(2014年7月16日配信)では、20代の男性200人を対象に行った調査結果を紹介している。それによると、飲み会で周囲に溶け込めず、自分だけ浮いてしまうという「飲み会ぼっち」を経験したことのある人は57%にのぼる。飲み会ぼっちになった状況(複数回答、以下同)としては、周囲のノリについていけない(58.8%)、知らない話題で盛り上がっていて話に入れない(48.2%)、もともと飲み会が苦手(28.1%)といった事項が上位にランキングしている。
「ぼっち」になってしまった時にどうやってその場を乗り切るか、の質問には、ひたすら飲んだり食べたりする(72.8%)、いったん席をはずす(36.8%)、席を移動する(20.2%)などの意見が寄せられていた。
飲み会での「ぼっち」に関連するツイートをみると、「スマホがある時代で飲み会ぼっちは助かってます」「飲み会なう! けど、ぼっちなう!」などの書き込みも多数あり、SNSで飲み会参加者以外の人とつながることで「ぼっち」を乗り切る人もいるようだ。(RH)