結婚披露宴が映画のワンシーンになる!?  「撮って出しエンドロール」、アプリで手軽に

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   最近、結婚披露宴の演出でよく見かけるのが「撮って出しエンドロール」だ。会の終わりにその日の様子をおさめた映像を、出席したゲストの名前とともにまるで映画のエンドロールのように流す演出のこと。

   挙式もしくは披露宴の前半までの様子を、最後に映像で振り返ることができるというサプライズ感と、自分の名前が映像に登場することによって醸成されるゲストの参加感が相俟って、思わずグッとくる。そんな撮って出しエンドロールを誰もが簡単に作れるようになるサービスが登場した。

写真・動画を投稿、あとは自動で

実際に結婚パーティーで流れた映像
実際に結婚パーティーで流れた映像

   「Congrats Endroll(コングラッツエンドロール)」は、出席したゲストが撮影、投稿した動画や写真を自動で収集、編集して映像に仕上げてくれるサービス。使い方は簡単。ゲストは、撮影した動画や写真に任意の「# ハッシュタグ」を付けて写真共有アプリ「Instagram」に投稿する。

   投稿が完了したら、パソコン用の専用アプリからエンドロール用の動画をダウンロードし、パソコンを会場のプロジェクターにつなぐ。アプリを起動し再生すれば、スクリーンに動画が映し出される。

   すると、映像の左半分には出席したゲストの名前が下から上に向かって流れていき、右半分には自動で収集された動画や写真が投稿された時系列順に再生される。映像の長さは、新郎新婦が設定したBGMの長さに合わせて自動で調整され、また新郎新婦からゲストへのメッセージをエンドロールに表示させることもできる。完成した映像はDVDにして受け取ることもできる。

   サービスを運営するコングラッツの篠原史樹氏は、筆者の取材に対し、こんなエピソードを語った。

「サービスを利用した友人(新郎)が挙式の誓いのキスでよろめいて新婦に抱きついてしまい、そのとき周囲は爆笑が起こったのですが、その様子が色んなアングルから撮影、投稿されていたのが印象的でした。ゲストに囲まれながら結婚するということを、新郎新婦がより実感できるようになるかもしれません」

   動画を作成・再生し、それを動画ファイルで受け取れるスタンダードプランが1万9800円。新郎新婦の顔写真、名前、日付入りDVDパッケージで受け取れるプレミアムプランが2万4800円。このほか、スタッフが出張してパソコンの設置と操作を代行するサービスもある。

   撮って出しエンドロールは効果的な演出である反面、プロのカメラマンに依頼するため一回につき10万円以上の費用がかかってしまうことも珍しくなかった。それを自動で作成してくれるサービスに置き替えるというのは、結婚式にあまりお金をかけなくていいと考える若い夫婦とも相性がいいかもしれない。(岡徳之)

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