牛丼チェーン「すき家」の過重労働問題に関し、運営会社ゼンショーホールディングス(HD)に対して第三者委員会が提出した調査報告書が注目を集めている。過重労働の実態報告などがまとめられており、ツイッターなどで「読み応えある」「必読」といった声があがっているほか、Q&Aサイトにも報告書提出を受けた感想を求める質問も寄せられた。
報告書が提出されたのは、2014年7月31日。同日中にゼンショーのサイトで全文が公開され、ネット上で読むことができる。「本文」はPDFで54ページとなかなかの分量だが、「報告書提出」の報道をみて関心を持ったのか、読んだ人も結構いたようだ。
「多忙で2週間家に帰れないという経験をしている者も」
報告書では、過重労働について、
「当委員会がヒアリングをした社員のうち、店舗勤務経験を有するほとんどの社員が、いわゆる『回転』(店舗において24時間連続で勤務すること)を経験していた」
「中には、恒常的に月500時間以上働いていた者や、すき家店舗における業務が多忙で2週間家に帰れないという経験をしている者も見られた」
などと報告、
「このような過重労働は、多数の社員を過労で倒れさせ、又は鬱病に追い込むなど、社員の生命・身体・精神の健康に深刻な影響を及ぼしていた」
と断じている。
報告書公表をうけ、翌8月1日にかけてネットでは、
「非常に読み応えがある。(略)48時間遂行し続け戦った一人の男の物語は涙なしには読めない」
「熟読すべし!」
「本当に読みごたえのある資料」
といった反応が寄せられた。
作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんも8月1日のツイッターで、
「(略)ブラック企業と言われる会社の実態がどのようなものか、すべてが明らかにされている。(略)空前絶後の資料、必読」
と指摘している。