「リケジョの夏休み」めぐる大誤解 昔ほど長くないんですってば!

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「先生も学生と一緒に夏休みでしょう」という質問への答えは…

   いろいろな、大人の事情があって、どの大学でも昔は45時間の規定を「やんわり」運用していた。が、最近は厳密に運用し、夏休み前までに15週の講義を行う事になっている。つまり、4月早々に講義をはじめて7月下旬まで講義を行い、試験を経て、やっと夏休みなのです。

   まあそれでも大学生は夏休みの宿題があるわけでなし、自由研究や読書感想文を強要されるわけでなし、有効にバケーションを過ごして自己研鑽に励んでいただきたいものである。

   「先生も学生と一緒に夏休みでしょう」という質問への答えは、「ブー」である。研究室は原則、お盆と正月以外は営業中である。「生き物」を扱っている先生なんて、盆と正月も営業中である。「たまには家に帰った方が良いですよ」とアドバイスしたくなる。まあ、家が嫌いなのかもしれないが……(プロフェッサーXYZ)

プロフェッサーXYZ(えっくすわいじぃー)

国立大学を卒業し大学院修了後、助手として勤務。現在は東日本の私立大学の教授であり、フラスコを持ったリケジョの研究指導をしたり、シュレディンガー方程式に頭を悩ませる男子学生の教育を行ったりしている。受験戦争世代と言われた時代から、バブル世代、ゆとり世代、そして、ゆとりは終わった?という現代まで様々な教育・研究現場を肌で体験している。大学教育のみならず初等~高等教育の現場とかかわりを持ち、日々「良い教育は?」の答えを模索し続けている。ちなみにカクテル好きというわけではない、下戸である。また、「猫」も飼っていない。
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