アメリカのオバマ大統領は2014年8月9日~24日までの16日間、夏休みを取るそうだ。国内外で課題が山積している中、2009年の就任以来、最長となる16日間の「夏休み」に対して、保守系メディアなどからは批判も起きている。
日本でもこのニュースが報じられた7月中旬以降、ネットを中心に、様々な意見が飛び交った。オバマ大統領の置かれた政治的状況などを踏まえ、「16日間は長すぎる」といった指摘がある一方、自身の夏休み状況と比べ、「長くていいな」とうらやむ声も見られた。
「なぜ、ワイには1日も無いのか」
AP通信によると、オバマ大統領は今年もマーサズ・ビンヤード島で夏休みを過ごす予定。この島は、歴代大統領や財界人ら御用達の高級リゾート地。一部メディアからは「長すぎる」との批判や皮肉が寄せられている。
「16日間の夏休み」は日本でも話題となり、ツイッターなどでは「危機感がなさすぎる」「あまりに長い。日本では考えられない」といった批判的な意見が少なくなかった。一方、「少しくらい休むのは必要」「日本人が働き過ぎなのでは?」など冷静な指摘や、「オバマは夏休み長くていいな」といった声もあった。中には、「なぜ、オバマには16日間も夏休みがあって、ワイには1日も無いのか」と嘆く人も。
日本人の「連続」夏休みは平均7.6日
旅行のクチコミサイトを運営する「フォートラベル」(本社・東京)が、サイトの会員1153人を対象に「2014年の夏休み」に関するアンケートを取ったところ、連続休暇の平均は「7.6日」だった(2014年6月26日公表)。オバマ大統領と比べると、2分の1以下だ。もっとも、回答で一番多かったのは「9日」で25.6%。「10日」(8.6%)は3番目に多かった。「15日以上」というオバマ大統領並みの人も数パーセントいる。
もし、あなたが会社で「夏休み、連続16日間とります」宣言をしたとしたら、同僚や上司はどんな反応を示すだろうか。
ちなみに、産経新聞の内閣改造関連記事(電子版、7月17日)によると、安倍首相は今年、10日から2週間程度の夏休みを取る予定だという。(KH)