「受講時間以上の予習・復習」やってるよね? 理系大学生のバイトと勉強の関係

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バイトに精を出し過ぎて本業がおろそかになってしまう学生も

   私自身、アルバイト自体は悪いこととは思っていない。「成績は良いが、アルバイトも部活も経験した事がなく、先輩後輩の立場の理解や社会常識が全く無い」という評価を受ける学生がいる。アルバイトを通した社会勉強というのも学生の特権かもしれない。私は、夏休みや春休みにアルバイトを経験することを推奨している。授業期間は受講時間以上の予習・復習をしないといけない、そのように規定されている。つまり、睡眠時間を削ってでも勉学に励んでいるはずである。よもや、自宅学習が週に6時間~7時間なんてことはあるまい……

   たまに、アルバイトに精を出し過ぎて本業がおろそかになってしまう学生がいる。きまって、「親に申し訳ないと思ってます。払ってもらった学費は働いて返そうと思います」とか言う。「わたしが君の御両親だったら、お金返してもらうより、勉強に励んでくれた方がうれしいけどな」と言いたくなるが、まあ、ご両親の心の中までは分からないものだが。

   昨夏、たまたま近所のスーパーマーケットで学生と御両親とお会いした。「あっ、先生、買い物ですか?、これ、うちの親っす」「あっ、先生様で、いつもうちの***が御世話になっております」「いえ、いえ、こちらこそ、ごにょ、ごにょ、ごにょ……」、今夏はスーパーで短パン、Tシャツ、ゾウリ姿に「半額シール」は控えるかなぁ。(プロフェッサーXYZ)

プロフェッサーXYZ(えっくすわいじぃー)

国立大学を卒業し大学院修了後、助手として勤務。現在は東日本の私立大学の教授であり、フラスコを持ったリケジョの研究指導をしたり、シュレディンガー方程式に頭を悩ませる男子学生の教育を行ったりしている。受験戦争世代と言われた時代から、バブル世代、ゆとり世代、そして、ゆとりは終わった?という現代まで様々な教育・研究現場を肌で体験している。大学教育のみならず初等~高等教育の現場とかかわりを持ち、日々「良い教育は?」の答えを模索し続けている。ちなみにカクテル好きというわけではない、下戸である。また、「猫」も飼っていない。
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