受験者の「思考パターン」「行動パターン」を見極める
求人への応募は誰でもできるが、昨今は書類選考や面接の基準も厳しくなっている。私自身、大手企業や大学職員、自治体の教員採用試験などの面接官研修に登壇することも多いのだが、そこでは面接官を務める人に「このような質問をして、受験者の資質を見極めるべきだ」とお伝えしている。
<面接の心得>
「テーマ」はなんでもよいが、受験者の「思考パターン」「行動パターン」が具体的にイメージできるまで、掘り下げた質問をして確認すべきだ
<具体的な質問例>
「○○さんが、これまでに力を入れて取り組んだことは何ですか?」の質問を基に…
・意図や価値観を確認するための質問
「なぜそのテーマを選ぼうと考えたのか?」
「どんな目的意識を持っていたのか?」
「いつまでにどうしたいという計画があったのか?」
・問題や課題への対策についての質問
「なぜその問題が起こったのか?」
「どうしてその対策を選んだ?他の選択肢は?」
「問題の真の原因は何だと考えたのか?」
「対策を成果に繋げるまでにどんなアイデアを試し、どんな試行錯誤があったのか?」
・個別の役割を確認するための質問
「○○さんの、仲間内での役割は?」
「○○さんが提案することで、何か変えたことは?」
「その場面であなたは、どう考えた/行動した?」
「なぜそう考えた/行動したのか?」
「なぜ□□役に選ばれた/やろうと思ったのか?」
「周囲の人からは、どのように見られていたか?」
・切り口を変えた質問
「この仕事をするにあたって、どんな能力が必要?」
「そういった能力をつけるために何かしていること/これからやろうと思うことは?」
どうだろう。本稿をお読み頂いているあなたは答えられるだろうか。