野垂れ死に覚悟? ノマドの理想と現実
日本経営協会の発表した「ノマドワーカーの働き方実態調査報告書」(ノマド236人へのweb調査、2月発表)を参照すると、ノマドになった理由は「自分の能力やスキルがより活かされる」という回答が最も多く、仕事上重視するのは「自分らしく働くこと」「専門能力・専門性を発揮して働くこと」という答えが多かった。一方で不安に感じることとして、71.6%が「収入が少ない」「収入見通しが立たず先細りが懸念される」と回答し、経済面での悩みが浮き彫りになっている。
そして10 年後も同じ働き方をしていたいと思うかという問いには44.5%が「思う」と答え、10 年後も同じ働き方をしていると思うかとの質問には「思う」の回答が30.5%だった。ノマドを続けたいけれど、それを実現できるかどうかわからないと考える人もいるということだろう。順調に仕事を継続していくノマドももちろんいるが、なかなか厳しい面もあるようだ。
先に紹介した記事へのTwitter(ツイッター)の反応は「全員がこんな働き方したら、世の中回らん」「拠点は持つべき」「旅先まで仕事に追われる」という否定的な見方もあったが、「理想のライフスタイルかも!」「やったもん勝ち」など、憧れの気持ちを表すつぶやきが多く見られた。
また「向き不向きはある」「家族できたらどうするんだろ」「端末片手に野垂れ死にする覚悟も必要かな?」など、憧れはあるけれどリスクや不安も感じる、という書き込みもあった。(RH)