「理系学生へのレポート教育」の現状 「約7割、引用なしのコピペ・丸写し」の例も

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「ひょっとしてこれが『デジャブ』か……」

   そこで、入学当初はレポートのフォーマットから教え始めて、徐々に内容を充実させていくように指導することとなる。実験レポートは学生の勉強という意味合いも強いので、結果や考察ばかりでなく調べたこともいろいろ書かせる必要がある。

   すると、一部の学生のレポートはその内容の70%ぐらいは引用なしで本の丸写しやネット情報のコピペとなってしまう。どこかで聞いたような話であるが、その場合は、引用する場合のルールや著作権の問題など科学レポートの常識を教え、再提出させることとなる。しかし、高学年になっても「ん?さっきも、これ読んだよな。ひょっとしてこれが『デジャブ』か……」と思わせる数通のレポートが出現することがままある。その場合は、もう一年、同じ実験を行ってもらうという事で。(プロフェッサーXYZ)

プロフェッサーXYZ(えっくすわいじぃー)

国立大学を卒業し大学院修了後、助手として勤務。現在は東日本の私立大学の教授であり、フラスコを持ったリケジョの研究指導をしたり、シュレディンガー方程式に頭を悩ませる男子学生の教育を行ったりしている。受験戦争世代と言われた時代から、バブル世代、ゆとり世代、そして、ゆとりは終わった?という現代まで様々な教育・研究現場を肌で体験している。大学教育のみならず初等~高等教育の現場とかかわりを持ち、日々「良い教育は?」の答えを模索し続けている。ちなみにカクテル好きというわけではない、下戸である。また、「猫」も飼っていない。
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