「くそ!酒が飲みたい」派の働く女性が増加中? 「オヤジギャル」と現代女性のアルコール事情

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バブル期の「オヤジギャル」は良かった?

   冷蔵庫には常に缶ビール、一人で晩酌が当たり前。たまに同僚と「仕事帰りにちょっと一杯」のつもりが、飲み過ぎて千鳥足で帰宅。翌朝は栄養ドリンクを飲んで何とか出社。こうしたライフスタイルの女性たちは、1990年の流行語「オヤジギャル」を彷彿とさせます。おじさんと同じような行動をとる若いOLを表現したこの言葉、当の女性たちに大受けしたそうです。男女雇用機会均等法ができ、女性の社会進出ムードが高まっていたバブル時代。「オヤジギャル」は、若いOLが「オヤジっぽくてもいいじゃん!でもあくまで私はギャルよ!」と、良い意味で開き直るための言葉だったのでしょうか。

   とはいえ2010年代の今、男性並みに仕事をこなす女性が増加し、少なからずお酒に依存する例も増えていることを考えると、複雑な気持ちになります。仕事に加え、結婚や出産など女性としての人生も充実させなければ、というプレッシャーや不安から、お酒に依存していく現代女性たち。「仕事帰りにガード下で一杯」を物珍しそうに楽しむ「オヤジギャル」の時代は、まだまだ「お気楽」だったのかもしれません。(北条かや)

北条かや(ほうじょう・かや)

1986年、金沢生まれ。京都大学大学院文学研究科修了。著書に『本当は結婚したくないのだ症候群』『整形した女は幸せになっているのか』『キャバ嬢の社会学』。ウェブ媒体等にコラム、ニュース記事を多数、執筆。TOKYO MX「モーニングCROSS」、NHK「新世代が解く!ニッポンのジレンマ」(2015年1月放送)などへ出演。
【Twitter】@kaya_hojo
【ブログ】コスプレで女やってますけど
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