君は「半沢直樹」になってはならない! その前にやるべきコトがある

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   ちょうど去年(2013年)の今頃始まったドラマ「半沢直樹」はとても話題となり、決めゼリフの「倍返し」が流行りました。

   最高視聴率も40%超えという大ヒットドラマとなりました。

   私も全部見ましたが面白かったですね。

   主人公が自分より目上の悪いヤツらに立ち向かってやり返すという感じだったので、その爽快感に世の中の多くの人が共感したのだと思います。

   ドラマを見て、「自分もムカつく上司がいて日々耐え忍んでいる状況だけどできないから、それをドラマでやってくれてるのでスッキリしていた」という人も多かったのではないかと思います。普通だったら、課長が常務取締役に土下座しろとか支店の課長を脅して金庫に忍び込んで証拠を差し押さえるとかできませんからね。

そもそも会社というのは、理不尽なことが多発する場所

「倍返しだ!」宣言の前に…
「倍返しだ!」宣言の前に…

   でも、普通の会社に勤めている20代、30代の人が半沢直樹のように会社で上司に倍返し的な感じで報復をすると痛い目にあいます。会社を辞める覚悟があって、最後に一矢報いたいというくらいの強い想いがあるのであればそれはそれでいいのかもしれませんが、まだ今の会社にいるというのであれば我慢すべきだと思います。

   そもそも会社というのは、理不尽なことが多発する場所なのです。だから最初からそういうものだと割り切っておくマインドが必要だと思います。

   いわゆるブラック企業の悪質過ぎる理不尽さは抜きとして、普通の会社でもよくあることです。自分が悪くないのに謝らなければならなかったり、上司の指示がころころ変わってやり直しを余儀なくされたりと我慢しなければならない様々なことがあります。

   いちいちキレていたら身が持ちません。そういうものなんだと、ある種の割り切りが必要なのではないでしょうか。会社は、忍耐力を養う道場のようなものだと思います。

   私は、ある経営者にこんな質問をしたことがあります。

「半沢直樹が流行っていますが、社内にああいう社員がいたらどうですか?」

   すると帰ってきたのは意外な回答でした。

「仕事もやっているし、正義感があるからいいんだけど、実際にウチの会社にいたら扱いに困りますね」

野崎大輔(のざき・だいすけ)

大学卒業後に無職、離職を繰り返し社労士として独立し、企業の労使トラブルの解決に奔走する。2013 年7 月に自律型人材育成専門コンサルティングを行うデストロイ・ジャパン株式会社の創業メンバーに加わり、専務取締役に就任。社員が自発的に行動する組織作りに注力している。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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