前回のパート3「相手に『すまない気持ち』を抱かせる」に続き、今回はジェイ・キャストのビジネス電子本『心を読んでビジネスに勝つ』のパート4「乗っていい話のように誘導する」の冒頭部分を紹介する。
(第1節)ロー・ボールを投げる
ロー・ボール・テクニックは、最初は相手の受け止めやすい球(ロー・ボール)を投げて、とにかく要請を受けさせてしまう。その後で、本当に投げたかった球を投げ込んで、心理の盲点を突くのだ。頼みごと自体は変わらないが、予想外の事態により、相手にとって得とはいえない要求をのませてしまうのである。(第2節)本当にお得?
デパートなどのセールや、スーパーなどのタイム・サービスは、ロー・ボール・テクニックに近いものだと考えてよい。セールで買った洋服が、2、3回洗濯しただけでボロボロになってしまう。しかし、セールで買ったものだから、お金は損をしていないと思ってしまう。実際には品質が悪く、得をしているということはないのだ。