リケジョはモテるのか 「寿退学&子連れ復学」の例も

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   「リケジョは大学でもてるか?」というと…う~ん…私はこの手の問題には、とんと疎いので難問であるが、「もてているように見える」。

   学生も人を見る目があるもので、私に恋愛相談に来ることはまずない。まあ、「なれ初め」を聞きたがるリケダンはたまにいるので、「私が結婚できたのを不思議がっている」のか、それとも「参考にしたい」のか、まあ、多分前者だろうなぁ~。

数の論理からいっても、リケダンより恋愛に有利

結婚します。落ち着いたら復学予定です。
結婚します。落ち着いたら復学予定です。

   リケジョブームとはいえ、看護系や生命科学系を除いて理系では男子学生の方が女子学生より圧倒的に多い。ガテン系ぽい学科なんて男子100人に対して女子0人か、いても1~2人とかが普通である。

   昔はこの手の学科では新入生名簿に女子の名前があると、みんな期待する、期待する(あっ、「先生が」じゃないですよ、「学生が」です…)。で、自己紹介で「すみません。『薫(かおる)』ですけど、俺は男ですっ」、「…なんだよ~男かよ~、次、次っ」、「すいません、『正美(まさみ)』ですけど俺も男ですっ」、「…今年も全滅かよ…」なんてのが定番であった。いまは、個人情報の問題で名簿を配ることもなくなったけど。まあ、どのみち最近は名前じゃ性別不明、根本的に「読めない」し。

   「半径5mに恋の相手はいる!!」と言うぐらいだから、数の論理からいっても、リケジョはリケダンより恋愛に有利だろう。だって、身近に居る異性の比率が違うもの。豊富に異性と出会えて、かつライバルが少ないのがリケジョといえるのかな。だから、お母さんが「理系女子(リケジョ)は貴重だよ~」(リケジョの育て方第2回より)って言ったわけじゃないだろうけど…まあ、そうだったら「…有利だよ~」って言うはずか。

「大学に行っている時間はぁ~子供の面倒は父と母がみてくれま~す」

   新入生でも18歳は過ぎているし、3年生ともなれば20歳超えているので、学業に悪影響をおよばさない限り、こちらからとやかくいう問題ではない。突然、学業不振のリケダンが勉学に励みだしたりするので、「???」と思っていると彼女ができたとかいう話で…。先生の「ありがた~い論理的な説教」より、「彼女の一言かいっ!!」と敗北感を味わったりもする。

   数えるほどしか記憶にないが、たま~に「寿退学」されるリケジョもいる。「子育てが落ち着いたら、復学しま~す」なんて明るく報告があったりする。まあ、「寿」だからめでたい話ではある。で、実際に複学するケースもある。「大学に行っている時間はぁ~子供の面倒は父と母がみてくれま~す」。さすがは向学心にあふれたリケジョである。奥さんとお子さんが両肩にズッシリと乗っかった夫のリケダンの疲れた顔を思い浮かべてしまうのは私の老婆心に過ぎないのだろう。

   あ、そうそう、誤解のないように、リケジョの御息女を大学にお預けのお父様方ご安心ください。リケダンは基本草食系が多いですから。また、リケダンの御子息を持ちのお母さま方もご安心ください。リケジョは基本肉食系…、いえ、世間のごく平均的女子学生たちですから…(プロフェッサーXYZ)

プロフェッサーXYZ(えっくすわいじぃー)

国立大学を卒業し大学院修了後、助手として勤務。現在は東日本の私立大学の教授であり、フラスコを持ったリケジョの研究指導をしたり、シュレディンガー方程式に頭を悩ませる男子学生の教育を行ったりしている。受験戦争世代と言われた時代から、バブル世代、ゆとり世代、そして、ゆとりは終わった?という現代まで様々な教育・研究現場を肌で体験している。大学教育のみならず初等~高等教育の現場とかかわりを持ち、日々「良い教育は?」の答えを模索し続けている。ちなみにカクテル好きというわけではない、下戸である。また、「猫」も飼っていない。
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