上司がブチ切れる「休暇の取り方」 引き継ぎゼロで「秘境」へ新婚旅行

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「自業自得」の冷たい反応

(2)休暇を繋げる

   この「新婚旅行3週間男性」とは別のタイプだが、会社に制度としてある休暇と休暇を繋げることも、休み明けペナルティを食らいやすい。

   ある大手電機会社の次長は、「たっぷり一年半育児休業を取った女性が、その後2週間の『入社10年目休暇』を連続して取った」ことに、呆れた経験を持つそうだ。

「もちろん会社の制度として育休と10年目休暇を繋げてはいけない規則はありませんが、ただでさえ、最近の企業は、育休から早く復帰することを奨励する風潮です。その一年半以上の間、替えの人材も補充せず、1人1人が仕事量を増やして彼女の帰りを待っていたことを、なぜ認識できないのか? どこまで身勝手なのかという気分になりましたね。
   周囲も呆れ顔でしたから、復帰後の彼女の居心地は、よくなかったはず。でも、それもある意味、自業自得だと思うんです」

   そして3つ目は「WEB申請」による休暇申請だ。

   最近、大手企業ならどこの会社でもたいがい、育児休業から有給の申請まであらゆる申請が社内のイントラネット上で行える場合が多いが、上司に相談するでなし、いきなり申請が送られてくることに対し違和感を隠せない上司は多い。

   この話は、また次週に触れたい。(佐藤留美)

佐藤 留美(さとう・るみ)
ライター。企画編集事務所「ブックシェルフ」(2005年設立)代表。1973年東京生まれ。青山学院大学文学部教育学科卒。出版社、人材関連会社勤務を経て、現職。著書に、『資格を取ると貧乏になります』(新潮新書)、『人事が拾う履歴書、聞く面接』(扶桑社)、『凄母』(東洋経済新報社)、『なぜ、勉強しても出世できないのか?』(ソフトバンク新書)、『結婚難民』(小学館101新書)などがある。
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