上司がブチ切れる「休暇の取り方」 引き継ぎゼロで「秘境」へ新婚旅行

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   先週に引き続き、ビジネスパーソンが今後、会社で活躍していく上で絶対損しない「休み方」について、考えていきたい。

   筆者は複数名の大手企業の管理職に、「こんな休暇の取られ方をすると、思わず減点評価したくなる」という話をオフレコで聞いて回ったことがある。

「誰だってやりたいこと」を「平然とやってのける」と…

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   もちろん、休暇は労働者の権利だから、上司は部下が休暇を申請してきた段階で基本的には「NO」とは言えない。

   でも、上司とて人間だ。それでも、「ウヌッ、この忙しい時期に休暇を取る気か」とか「そんな礼儀を欠いた休暇の申請の仕方があるか!」などと感じてしまうと、その部下に対する心象が悪化し、いい仕事を回したくなくなる、あるいは、次期マネージャー候補に推薦したくなくなる、はたまた、評価を下げたくなる、といったことが多々あるらしいのだ。

   では、どんな休暇の取り方がマズイのか? 以下にまとめてみた。

(1)オフシーズン、あるいは繁忙期の海外旅行

   誰だって、出来れば、値段が高くて混んでいるお盆や正月などに海外旅行に行くより、9月、10月の安くて空いているオフシーズンに海外に行きたい。

   その、「誰だってやりたいこと」を「平然とやってのけられること」が、周囲の嫉妬を買いやすいとは、某サービス会社の元部長氏の弁だ。

   また、結婚後の新婚旅行と有給休暇を合わせて、2~3週間に及ぶ「長期海外旅行」を計画する人も多いが、こちらも周囲の嫉妬を買いやすく、帰国後、たっぷり絞られる、あるいはそっけなくされるなどの「お仕置き」を食らいやすいとは、大手IT企業のマネージャー氏が言っていたことだ。

「新婚旅行で3週間の長い休みを取った人が、ろくに休み中の引き継ぎもせずに渡航した。しかも、行き先が秘境で携帯電話もメールも通じない。その間、その人の担当だった業務はストップ。帰国後、『引き継ぎが全然なってない!』と激詰めするしかなかった」(大手IT会社マネージャー)
佐藤 留美(さとう・るみ)
ライター。企画編集事務所「ブックシェルフ」(2005年設立)代表。1973年東京生まれ。青山学院大学文学部教育学科卒。出版社、人材関連会社勤務を経て、現職。著書に、『資格を取ると貧乏になります』(新潮新書)、『人事が拾う履歴書、聞く面接』(扶桑社)、『凄母』(東洋経済新報社)、『なぜ、勉強しても出世できないのか?』(ソフトバンク新書)、『結婚難民』(小学館101新書)などがある。
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